質屋用語について

質屋用語シリーズ

①入質(にゅうしち・nyu-shi-chi)
同義語/同意語=入り質(いりびち・i-ri-bi-chi),質入れ(しちいれ・shi-chi-i-re),質預かり(しちあずかり・shi-chi-a-zu-ka-ri)
意味:質契約を結ぶ事

上の意味だと…語源やそのものの意味がよくわかりません!なので…

かんたん?な説明

なんで…「質に入れる」って書くのかな?
理由
蔵に品物をれる。
質に入れた品物は、質屋に売却したものではなく、所有権はお客さまの物のままです。質契約を結んだことにより、質屋が品物を占有した状態になっているだけのことです。お客様の物を預かっているのです。だから、質蔵に入れて大切に保管しているわけです。
だから…蔵に入れる→質入れ=入質


おまけ(もしかして本編?)

ごく稀に質屋へ質入れした事を「質屋へ(一時的に)売った」と表現する人がいますが、これは誤りです。見た目に同じですが、意味が全く異なります。注意しましょう。
◆なぜ注意しなけりゃいけないの?◇

①こんな間違いが起こるかもしれません!
男:こないだ買ってあげた○○ブランドの指輪どうしたの?
女:月末、金が厳しくて…「質屋へ売っちゃった」(本当は質入れ)
男:えー…大切にするって言ったのに!もう売ったのかよ…心が折れそうだ。おれとおまえの仲は、これまでの様だ…あばよ
女:えー…
②こんな間違いが起こるかもしれません!

質屋さんの店頭にて…
客:これ「売りで…」(本当は質入れ)
質屋:買取の申し込みですね!大丈夫ですよ。
質屋:○○○○○円です。
客:お願いします。
質屋:買取承諾書を読んで、ここに署名してね。
客:(読んでいる)
承諾書:契約成立後、「キャンセルできない」「取り戻せない」
客:?質屋さんって、取り戻せるんじゃないの?
質屋:お客さんが「売り」って、買取だと思ったのですが違うんですか?それでは、「質預かり」の方ですね。売ってしまう前で良かったですね。買取は、お金持って来ても取り戻せないんですよ。
客:すいません。


◆本当に注意しましょう◆
質入れ・買取 さむね